LPガスの主成分はプロパン・ブタンなどの液化石油ガスであり空気より重く床面などの低いところへ滞留し、都市ガスの主成分はメタンなどの天然ガスであり空気より軽いため天井に滞留する特徴があります。またLPガスは各家庭に配送されたボンベにより供給される「分散型エネルギー」です。一方都市ガスはガス工場で製造して各家庭には地中のガス管を通じて供給されるため、LPガスと都市ガスとでは供給方法が違います。分散型エネルギーのLPガスは災害に強く、緊急時のエネルギー源とし避難所や仮設住宅にも迅速に供給することができます。都市ガスは地震が発生するとその影響を直に受け、復旧も順次点検となり全面復旧にはどうしても時間がかかります。
都市ガスとLPガスでは熱量が異なります。ガス料金を比較するには、熱量の換算が必要です。 都市ガス(天然ガス・13A)の熱量を45MJ(10,750kcal/m3)、LPガスの熱量を104.5MJ(25,000kcal/m3)を計算した場合・・・LPガス10m3=都市ガス23.2m3、LPガス20m3=都市ガス46.4m3に相当します。
プロパンガスの定期点検は法律で定められています。LPガス事業者は液化石油ガス法第27条及び同施行規則第36条第37条により、4年に1回以上の頻度で点検・調査を実施することが義務付けられています。もし点検や調査を拒否された場合には再度、点検・調査を受けていただけるよう要請します。それでも拒否をし続けられた場合、ご利用の安全が確保できないと判断し、ガスの供給を止める場合があります。この場合、点検・調査を受けて安全が確認できれば供給は再開されます。法定点検の費用はかかりません。ただし、お客様所有の消費設備等の改善が必要な場合は有料となります。配管のガスもれ調査、ガス機器や給排気設備等の調査など、LPガス設備全般についての点検・調査をお客さま立会いのもと行います。お客さまの設備の状況によって異なりますが、作業時間は約30分程度です。
大きな揺れを感じたり、緊急地震速報を受けたりしたら、火への対応の前にまずは自分の身の安全を確保して揺れが収まるまで待ちましょう。ガスメーターには安全装置のはたらきで、震度5規模以上の大地震が来た場合、揺れを察知してガスを遮断する機能がついています。地震の揺れが収まってから、ガス機器の火を全て消します。
次にガスの元栓をすべて閉め、最後に屋外に出てガスボンベが倒れていないか、チェーンが緩んでいないか点検します。もしも、揺れが収まった時点でガス漏れやガスのにおいを感じる場合はガス漏れの危険性もありますので、屋外のガスメーターバルブと容器バルブも閉めて弊社までご連絡ください。
戸や窓を大きく開けてください。火気は厳禁です。
■その2
換気扇、電気などのスイッチにも絶対手を触れないでください。電気のスイッチの入切による火花が着火源となることがあります。
■その3
すべての器具栓、ガスの元栓を閉めてください。容器バルブも閉め、弊社までご連絡ください。
ガスメーターの安全装置が作動して遮断している可能性があります。ガスメーターの液晶表示からガスの遮断原因を確認し、メーターを復帰します。まずはガス栓、器具栓をすべて閉めてください。次にガスメーターの液晶表示版の下にある黒い復帰ボタンを押し、約2分待ちます。操作しても復帰しない場合は、弊社までご連絡ください。
ご自宅の蛇口を全て確認し、一部蛇口からのみお湯が出ない場合は、蛇口自体の故障も考えられます。蛇口をひねって水も出ない場合は、水道の止水栓や元栓をご確認ください。季節によっては寒波による凍結の可能性もあります。上記がいずれも当てはまらない場合、給湯器の故障によりお湯が出ないことが考えられます。弊社までご連絡ください。
ガス栓を増設しガスファンヒーターをご利用いただくことは可能ですが、ガス工事を行なう場合、賃貸住宅の場合は家主(大家)さまのご承諾が必要になる場合がございます。ご利用をお考えの場合は弊社までご連絡ください。また弊社ではお得な暖房割引もご用意しております。